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ルームランナー(ランニングマシン)の騒音は?マンションでも使えるの?

ルームランナーは本来であれば、外でしかできないような運動を自宅の中でさせてくれるフットネスマシーンです。

とても便利だし、何より外を走って事故にあったり、暗い夜道を走ったりして危険な目にあうこともありません。

そういった便利さ、快適さが人気の秘密なのかも知れません。

ただ、購入前に多くの人が疑問に思うことが1つあります。それが音です。騒音にならないか?

例えば、マンション住まいの方などにとっては下の階の人に迷惑をかけないかどうかはとても気になるところだと思います。

ということで、今回はルームランナー(ランニングマシン)と音の問題について考えてみたいと思います。

ルームランナーの音は下階に伝わるか?

もしマンションにお住まいの場合、もしくは一戸建ての2階で音が気になる場合は、衝撃を吸収してくれる仕組みのないルームランナー(ランニングマシン)は選択肢から外れると思います。

私も実際に試したことが何度もありますが、衝撃吸収の仕組みのないモデル、特に低価格モデルはそういったものが多いですが、そういったルームランナーだと衝撃音がかなり高い確率で床に伝わります。

マンションで使用すれば下の階にまでドシン、ドシンという音が伝わりますので、いくら使用するのに夜を避けたとしてもトラブルになることもあると思います。

マンションといっても音が伝わりやすいマンションもあれば、防音対策がある程度されているマンションもあります。

下の階に音が伝わりやすいかどうかは、特にドシン、ドシンという重量衝撃音に対しては、一般的にはコンクリートの厚さ(スラブ厚)が大きく関係していると言われています。

スラブ厚はどの位あったらいいのか?・・・ということですが、どんなルームランナーを置いても大丈夫なほどのスラブ厚・・・ということになると私は正直なところわかりません・・。

ただ、私はひょんなことから、マンションで音のテストをした経験があります。

そのマンションの詳細ですが、スラブ厚280mmで、床の遮音性能がLH-50、LL-45(LHは重量床衝撃音に対する性能で、LLは軽量床衝撃音に対する性能)、それに加えて2重床、2重天井でした。

スラブ厚280mmというのは分譲マンションの中でも(今後はかわってゆくかも知れませんがこの記事を書いている現在は)かなり優れている方(十分な厚さ)です。

また、床の遮音性能がLL-45、LH-50というのも遮音性能としてはかなり優れています。

2重床、2重天井についてですが、2重床、2重天井の方が防音にはいいと言う専門家もいますし、逆に音がこもって響くと指摘する専門家もいます。

ただ、いずれにしても遮音性能としてはかなり高いこのマンションの1室でテストをした結果、その場でつま先だけではなく、かかとから足をついて走った場合、下の階に音は生活していて気になる可能性のあるレベルで・・・聞こえてきました。

さすがにルームランナーを持ち込んでテストすることはできなかったのですが、ただ、色々な形で音を出してテストをさせてもらいました。

衝撃吸収の仕組みがないルームランナーは床の上で走るのとは全く一緒ではありませんが・・・走行面に伝わるドシン、ドシンという音の多くが床に伝わる可能性があると思います。

その場合は恐らく、先程のように防音対策がある程度されているマンションであっても・・・かなり高い可能性で下階に音が伝わってしまうかと思います。

ですので、どれだけ防音対策がされているマンションであっても、衝撃吸収の仕組みがないルームランナーはNGだと思います。

コンクリートの床でもこれだけ衝撃音が伝わるので、木造の一戸建てやアパートなどはさらに音が伝わりやすくなります。

衝撃を吸収する仕組みのあるものを選ぶ

さて、ここまで見てきて、マンションではルームランナーは使えないのでは・・と思った方もいらっしゃるかも知れません。

ただ、実はマンションでもルームランナーを使っているという方も大勢いらっしゃいます。

そういった方々の中にはしっかりと音がしないかどうか下階の方に確認している方も多くいらっしゃいます。

ルームランナーによって、また、衝撃を吸収することさえできれば、ルームランナーはマンションでも使えると思います。

おすすめのルームランナーのページでご紹介しているルームランナーは衝撃を吸収する仕組みがあるタイプのもので、マンションでもおすすめのルームランナーとして販売されていますので、もしよかったらそういったモデルも参考になさってください。

さて、ルームランナーで衝撃を吸収する方法はいくつかありますが、そのために大事なポイントは3つあります。

1.マシン本体の衝撃を吸収する仕組み
2.マシンの脚の下に敷くマット
3.マシンの走行面のゴムの厚さ

大きくわけるとこの3つになると思います。

1.マシン本体の衝撃を吸収する仕組み

まず大切になってくるのはマシン本体の衝撃を吸収する仕組みです。これがあるとないでは全く違ってきます。

勿論、衝撃吸収の仕組みがあっても、マンションで使うことを想定されていないモデルでは恐らくダメだと思うので、マンションで使うことも想定してあるモデルというものを選ぶ必要があるかと思います。

そういった音を吸収する仕組みのあるルームランナーはどうしてもそれなりの価格がしてしまいますが・・・自宅で走ることができるメリットを考えると、それは決して高くはない投資なのかも知れません。

製品によって衝撃を吸収する仕組みも様々なので、その辺も比較してみてもいいかも知れません。

膝を守るという意味でもそういった衝撃吸収の仕組みは大切なポイントになってくると思います。

2.マシンの脚の下に敷くマット

マシンの下に敷くマットは衝撃を吸収する上でもとても大切なアイテムになってきます。

マンションでルームランナーを使っている方の中には、まず、防音用のタイルカーペットを敷いて、その上にマシン用のマットを敷いている方もいらっしゃいます。(マットを2重にしているという方も)

おすすめのルームランナーのページでご紹介しているモデルは脚下に特殊なゴムを設置するタイプになっていまして、そういったものも、特にマンション住まいの方にはおすすめかも知れません。

マシンの脚の下に敷くカーペットですとかマットはあればあるほどに音は下に伝わらなくなってゆきますので・・・先程もご紹介した方のように防音用のカーペットをまず敷いて、その上に衝撃を吸収するマットを敷くような形も1つの方法かと思います。

3.マシンの走行面のゴムの厚さ

走行面のゴムの厚さも大切になってきます。

走行面のゴムの厚さはその製品によっても違っていて、一般的には1.5mm程度で、本格的なモデル(当サイトでご紹介しているジョンソン エリート T-5000だと、4.4mmですから、かなりの違いがあります。

モーターの音

モーターの音に関しては今のトレッドミル(ルームランナー)は性能もよくなってきてあまり問題になることもないように思います。

ただ、やはり低価格モデルだと音がうるさいとかテレビの音が少し聞こえ難いといった感想を持つ方もいらっしゃいますので、購入する際はモーターの性能も十分にチェックするといいかも知れません。

音を抑えるように設計されてあるモーターとそうではないモーターではやはり大きな違いが出てきますので。

走り方でも衝撃音は変わってくる

今度機会があればジムなどでルームランナーを使って走っている人を少し観察してみてください・・

同じように走っていても、バタバタと足音を立てて走っている人と静かに音を立てないで走っている人がいます。

これはマラソン金メダリストの高橋尚子さんも語っていらしたことですが、足音が大きい走り方は膝や足に負担がかかります。膝や足を守るには、静かに走ること。足音をあまり立てないで走ることが大事なのだそうです

音を立てて走るということはそれだけの衝撃が膝にもかかっているということになるのかも知れません・・・私もその話を聞いてから、音を立てない静かな走り方を意識するようになりました。

ルームランナーで走る際も走り方に注意するだけで音を和らげる効果もそうですが、膝にも優しい走り方になると思います。

まとめ

さて、ここまでルームランナー(ランニングマシン)の音の問題について見てきました。

マンションで使えるかどうかと考えると、それなりに衝撃を吸収してくれるモノを選ぶこと、さらに、マシンの下に敷くカーペットやマットを工夫すること、などが必要になってくると思います。

また、おすすめのルームランナーのページでご紹介しているモデルをお使いの方々の中でもマンションで使っているという方も多くいらっしゃいますので、そういった口コミも参考にされてみるのもいいかも知れません。

ただ、やはりそれでも音が気になる、下に迷惑をかけているのではと心配になってしまって走れない・・・という方もいらっしゃると思います。

その場合、もしご自宅でのトレーニングを考えた時は私はエアロバイクもおすすめです。

エアロバイクであれば、音は殆どしません。下の階に響くような製品も当サイトでご紹介したおすすめのエアロバイクの中にはありませんので、そういったエアロバイクを使ってみるというのも一つの方法かと思います。

エアロバイクについてはエアロバイクの基礎知識で詳しくご紹介していますので、よろしければそちらにも遊びにいらしてください。